整形外科学と人間工学 姿勢診断の違い(X線写真の撮影と読影による)

今回仙骨サポート座布団SSZを使用した時の腰椎・骨盤・仙骨の状態をX線で撮影しました。X線室に椅子や仙骨サポート座布団を持ち込みました。

P1010047s

                              写真  X線撮影室 山口県総合医療センター

 SSZ X線撮影

 写真 適当な椅子を持ち込む。仙骨サポート座布団SSZ)をのせる。SSZは、X線写真には、映らないので仕掛けが必要である。写真中の鉛の棒は、その一つ。

次のX線撮影は、その一例です。明瞭な画像を得ることは難しいが、X線撮影技師や豊田耕一郎医師ともにいちばんよい条件を求め撮影されました。

 

SSZ仙骨傾斜生

 写真 上の写真と同じ状況で撮影された男子のX線写真

 この写真の読影の結果を次に示します。次の図は、仙骨サポート座布団を使用した場合(with SSZ) と使用しない場合(without SSZ) の比較です。

図に、腰椎、骨盤上縁、仙骨、大腿骨が、トレースされております。仙骨サポート座布団を使用した場合には、仙骨サポート座布団の仙骨部の輪郭がトレースされております。骨盤傾斜については、仙骨上縁と水平線とのなす角度sacral slope  (日本脊柱脊髄病学会用語辞典 4版 2010)を示しております。

 

SSZ あり無しの比較

図 仙骨サポート座布団を使用した場合(with SSZ) と使用しない場合(without SSZ) の比較

写真から求めた sacral slope とすでに測定された骨盤傾斜角度の比較を表1に示します。

表1 sacral slope と骨盤傾斜角度 (度)

 骨盤傾斜とSacral slope

                                ただしsacral slope: 日本人男性36パーセンタイル 脊椎疾患のない正常者

                                    骨盤傾斜角:21人の測定の平均値

表1 の値を理解するために両者の関係を図解します。

骨盤傾斜角度とSacral slope X線画像版

                                                                               立位                                                                                         椅子座り(Vitra ID chair)

図 X線写真上の、骨盤傾斜角度とSacral slope の幾何学的な関係

図には腰椎・骨盤・仙骨の輪郭が描かれている。椅子座りのL4 に近いところの四角い影は、骨盤傾斜角センサーである

この後は、

1 椅子に座って背中を丸くした猫背姿勢 整形外科では”スラウチ slouch” のX線写真は、はたして腰椎が後彎するのか

2 X線写真撮影時に同時に測定した骨盤傾斜角度との直接比較

など整理中です。しばらく掛かりそうです。2012.4.29