本当に良い枕は

良い枕と悪い枕は、もちろんあると思います。しかし、枕の使い方も大事です。タオルを巻いた巻きずし枕も使いようで最高に良い枕にないます。

この数年、ドイツの学会や産業医大耳鼻科柴田先生・高山の内科の高田先生からのご教示などあり、一方では睡眠健康推進機構の出張講座講師や看護学生への講義や内山 真先生の「睡眠のはなし」中公新書を読むなど、自分自身のレベルアップに努めております。2017年11月の看護人間工学部会では、枕と寝具の関係で研究報告を行う予定です。

さて、上記出張講座のことです。2017年は静岡県駿東郡清水町で行われました。この講座は単に睡眠のしくみだけでなく寝具の使い方の手ほどきが売り物です。次の図と写真は、その手ほどきの様子です。みなさん手作りの枕持参での参加です。(写真の掲載許可済)

枕の使い方

図1 顎の上げ下げで気道が開く 写真 タオル枕の首への当て方の体験

要するに、顎の上げ下げだけで鼻呼吸が良くなります。次の図は、それの図解です。

顎の上げ下げ 図解 図2 顎の上げ下げの図解

・大きな枕は本当に良いのか?

大判枕を買われ、寝苦しい夜を過ごされている方には、おすすめの枕を、最後に紹介します。

東急ハンズ 新宿店

まくら売り場に小さなリーフレットが置いてあります。

ハンズ枕ガイド073s

これは、良く出来ています。枕選びのポイント、まくらの素材と特徴、そして枕の手入れ法が簡潔に書いてあります。とくにまくら選びのポイントは良くまとまっております。その枕選びのポイントの要点をまとめてみます。

1      寝心地 楽に呼吸できること

2      頭に熱がこもらない

3      寝返りを妨げないこと

たいへん妥当だとおもいます。

まくらはブームのようです。東急ハンズの売り場には、おそらく30種類陳列されていると思います。

ただ、それらはすべて同じ形のものでちょうど小さな座布団半分くらいのサイズ(今後大判と呼ぶことにします)ばかりです。一例を示します

Print大判枕の一例

例えば、次の二つの枕は、飛騨高山のものですが、こういったものは見当たりません。

飛騨のまくら2種

飛騨枕  飛騨高山は、枕の宝庫です。

AもBも古くからあるものですが、はたして今流行の大判枕がより優れているのでしょうか?

大判枕はたしかに優れている点もあるのですが、問題もないわけではありません。 医学や人間工学からみた枕について、今年後半は何回かに分けて検証結果を述べたいと思います。研究の伸展に併せて記事をアップしますので、すこし後になるかもしれません。

もし、デパートや量販店で大判枕を買われ、寝苦しい夜を過ごされている方には、上の飛騨枕かその類似品をお勧めします。 お問い合わせ先 飛騨枕Aは、高山の薬局で購入できますが、大黒屋(お蕎麦屋さん)0577-35-1227 で教えてくれるでしょう。飛騨枕Bは、ホテルアルピナの9階にあります。もっと涼しげなものもあります。0577-33-0033