2011年に書かれた文章を2014年5月に改訂します

 この数年の体験や論文執筆と学会発表そしていくつかの椅子の製作体験に基づいて内容の見直しをしました。

まずコンセプトです。

「究極の椅子とは、健康的でしかも座り心地が良い椅子です。」

 これは、現在も変わりませんし、このコンセプトの重要性はより高まったと思います。

たとえば、ソファーのような休息のための椅子で健康から程遠いようなものにも健康概念を取り込む動きは、最近の傾向です。

 椅子に座っていて体に良く健康的であることと座り心地が良いことは、必ずしも矛盾しません。よりよい椅子やシートを作るためには、客観的な測定が大切です。測定の考え方や方法を述べるのは、その為です。このホームページの別項の医療と人間工学と重複する点も多々あり、この究極の椅子を探しての項は、全体として、医療と人間工学の一部と言えます。

全体は、以下のような項目について述べることにします。

 

 ・腰痛について

  最近腰痛にやさしい椅子の開発を、豊田耕一郎医師と行いました。この体験やそこから得られた知見は貴重なものであります。これについて、このホームページでは数か所に記述があります。

 ・座り心地について

  座り心地は、科学的に測ることができるという考えについて、2014年4月設計工学誌に掲載された記事を基に以下の測定法その3で述べることにします。

 ・測定法

  その1 なぜ骨盤傾斜角を測るのか

   2014年5月ソファーのための骨盤傾斜角の測り方を開発しましたので述べることにします。

  その2 X線写真で見る腰椎・骨盤・仙骨 (人間工学 vs  整形外科学)

  その3  座り心地 クッションの快適さを測る

  その4 座り心地 なぜ体圧分布を測るのか